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弥生製品のSQL Serverをアップデート時の注意点とアップデートできない原因

2021年1月15日

こんばんは。WELL高橋です。
弥生販売を起動すると以下のメッセージが出るのでSQL Server 2014 SP3にアップグレードしたいとのご依頼。

警告メッセージの内容

・ご利用のSQL Server 2014はSP2(Service Pack 2)以前のバージョンです。

・2020年1月14日、日本マイクロソフト株式会社によるSQL Server 2014 SP2に対するサポートが終了しています。

・[OK]ボタンを押すと、SQL Server 2014の最新のSPに変更する方法を記載したインフォメーションが表示されますので、お早めにSQL Server 2014 SP3以降へアップグレードしてください。

すでにいろいろ試されたそうで、旧バージョンの削除も出来ず、SP3のアップグレードもエラーが出てしまいます。

弥生製品は絶対的に経験数が少ないのでお客様には、弥生カスタマーサポートに電話して教えてもらいながら代行作業をさせていただく流れになることをご了承いただきご訪問しましたが、なかなか大変なトラブル診断となることはお電話でご依頼をいただいた時には知る由もないWELL高橋だった・・・・orz

SQLサーバーをバージョンアップをするときの注意点

まず弥生販売利用状況ですが

  • 弥生販売プロフェッショナル2ユーザー
  • 親と子で分かれていて子はすべてのデータをいじれない
  • 会計事務所にデータを送って、会計処理をお願いしている

以上のような使用状況です。

Microsot SQL Serverの最新版は2021年1月15日現在、2019が最新版です。お客様からは最新の2020と言われましたが、訪問当時の最新版は2019でした。

のちのち最新版にするなら長くバージョンアップをしないで大丈夫な状態にする為に2019にしたいとサポートに伝えましたが、弥生21シリーズにはMicrosoft SQL Server2017までが適用とサポートの方に言われ、では2017にしたいと伝えました。

しかし、問題が!

Microsot SQL Server2017には対応しているが、データをシェアしている相手のパソコンがSQL2014だった場合、SQL2017で作成したデータは開けないとのこと。エクセルとかワードでもそういうことありますよね。それと同じようです。

SQL2014サービスパック違いなら、SP2⇔SP3でも相互互換があるということだし、2014SP3で作成したデータ⇒2017なら閲覧できる。であればSQL2014SP3にしようということになり、SP3にバー所アップすることに。

Microsot SQL Serverバージョンアップ適用時にエラー

Microsot SQL Server 2014 SP3にバージョンアップしようとしたら、データベースエンジンサービス(YAYOI):失敗

詳細

必要な操作
以下の情報を使用してエラーを解決してから、セットアップを再試行してください。

機能のエラーの理由
昨日のセットアップ処理中にエラーが発生しました。

エラーの詳細
・SQL Server データベースエンジンサービスインスタンス機能のインストールエラー
SQL Server Setup failed to restore the instance id.
エラーコード:29569
  ログファイル:C:\Proguram Files(x86)・・・・・・・・・・
トラブルシューティングの方法については・・・・・・・・・を参照して下さい。

サポートもエラーコード29569はピンとこなかったようで、調べるので少々お待ちくださいとのこと。待っているのは暇だったので、エラーコードをググってみましたら、レジストリの破損のようです。

お待たせしましたと戻ってきたサポートも同じ情報を見たようでレジストリの破損の可能性ありと判断。そうなると弥生カスタマーサポートでは対応できないのでMicrosoftに相談してくださいとのこと。さすがにレジストリのどこをどういじって良いかわからないのでちょっと試しにとレジストリはイジクルのは危険。

コンピューターの管理からサービスとアプリケーションをチェック

スタート ⇒ コンピューターの管理 ⇒サービス を開き

SQL Serve(YAYOI)が実行されているかチェック。

これが実行されていないとソフトが開かない。

ここで問題が!

上記画像にはSQL Server Browserが表示されているが、お客様のPCにはこれが表示されていない。

SQL Server Browserがないと子機側からデータを参照することができないので連動しないどころか、子機側からは弥生販売が開けても使用できません。

 

古いSQL Server2014をアンインストールして最新バージョンをインストールしてみる

弥生販売のデータは弥生ドライブにバックアップが取れているのでSQLをアンインストールして再インストールを試してみることに・・・・

プログラムの追加と削除から旧バージョンのMicrosoft SQL Server2014を削除しようとしましたが、削除できません。

削除に失敗します。

サポート曰く、もしかしたらSQL Server Browserがないことから、以前に何かしらの理由で、削除に失敗して一部(SQL Server Browser)が欠損してるせいかもしれないとのこと。SQLサーバーはMicrosoftの製品なのでMicrosot問い合わせてくださいとのこと。

弥生さん、MicrosotのSQLを使うのは良いけど、自分のところでサポート出来ない商品を販売するのは勘弁してください。

SQL Server 2014 Service Pack 3(SP3)の適用方法は?

SQL Server 2014 Service Pack 3(SP3)の適用方法ページへは弥生マイポータルの検索から簡単に開けます。

弥生マイポータル左上の検索ボックスに「ida25977」と入力し検索。

自動的にブラウザが開き上記ページが表示されますので、手順に従いバックアップしてみてください。

結局どうしたの?

結局、パソコン自体も調子が悪く(主にHDDの劣化)遅くなっているので買い換え予定なので親機現状維持で、子機との連携はやめました。どうしても、現状のパソコンでトラブル解消しようと思ったら、SQLサーバーのエラー解消のために

  1. Microsotサポートを利用して、解消を目指す
  2. バックアップはあるのでPCを初期化してSQLサーバーごと弥生販売を再インストール後に弥生ドライブからバックアップで復旧
  3. 新しいパソコンを購入して、弥生販売を新規インストールして弥生ドライブからデータ復旧

この中から3番を選択しました。

昨年(2020年)に削除して再インストールを試みてうまくいかなかったとのことなので、すでにその時にSQL Server Browserが欠損していてうまくいかなくなっていたのかもしれません。でも、どうしてSQL Server Browser消えてしまったんでしょうか?今となっては分かりません。

おわりに

今回は電話・作業代行をさせていただきましたが、解決に至らず、WELL高橋はスッキリしていませんがお客様は原因が分かり行く道がはっきりしたので良かったと言っていただきました。しかし、これで弥生販売のトラブル診断・切わき方法の流れを把握できたのでSQLの情報をもっと見て、反省して次回に生かしたいと思います。

今回、長時間のトラブル診断にお付き合いいただきましたお客様、誠にありがとうございました。

  • B!