2026年7月30日の朝までは、いつもどおりLINEを使っていました。
ところが同じ日の午後、突然「アカウントからログアウトされました」と表示され、それまで使っていたLINEアカウントに戻れなくなりました。
パソコンやスマートフォンのサポートを仕事にしている自分自身が、LINEの仕様を十分に理解しないまま操作した結果、こういうことが起きました。同じ状況になった方が、自分のLINEで何が起きているのかを判断する手掛かりになればと思い、経緯をそのまま残しておきます。
この記事の結論
- LINEサポートからは「乗っ取りではない」と回答がありました
- 友だち・一般のトーク履歴・グループは戻りませんでした(LINE側でも復元できないとの回答)
- 一方で、旧プロフィール・購入済みスタンプ・LINEギフトなどは後から確認できました
- 原因については、電話番号の登録が関係した可能性を考えていますが、LINE側が個別に確定したものではありません
何が起きたのか:突然「アカウントからログアウトされました」
その日の午後、端末に次の表示が出ました。

実際に表示された内容
- アカウントからログアウトされました
- このアカウントは認証情報がありません。前の画面に戻って[削除]をタップして、この端末に保存されたLINEのすべてのデータを削除してください。

画面には「再ログイン」と「削除」の選択肢がありました。「削除」に進むと、次の確認が表示されます。
データが削除されます
この端末に保存されたLINEのデータは削除され、復元することはできません。
アカウントは削除されません。
データを削除しますか?
この時点では旧アカウントを取り戻せるかどうか分からなかったため、端末内データの削除はすぐには進めませんでした。
他の人からは「Unknown」と表示された
さらに、それまで使っていたLINEアカウントは、他の利用者側から見ると「Unknown」と表示される状態になっていました。
発生前の状況:格安SIMを組み合わせて使っていた
何が起きたのかを整理するために、当時の使い方を書いておきます。
スマートフォンの通信費を抑えるために、複数の格安SIMを組み合わせて使うやり方をしていました。ふだんは基本料の安いSIMで通信し、そのSIMのデータ容量を使い切ったら別のSIMを有効にして、そちらで通信を続けるという運用です。
この使い方をしていると、手元には自然と複数の電話番号とSIMが残ります。端末間でSIMを入れ替えることもありました。あわせて、LINEアカウントも用途ごとに分けて複数運用していました。
当時の使用状況
- 通信費を抑えるため、複数の格安SIMを組み合わせて使っていた
- データ容量を使い切ったら、別のSIMを有効にして通信を続けていた
- そのため、複数の電話番号とSIMが手元にあった
- SIMを端末間で入れ替えることがあった
- LINEアカウントも用途ごとに分けて複数運用していた
- 今回使えなくなったアカウントには、メールアドレスとパスワードを登録していた
通信費を抑えたい、古い番号も残しておきたい、仕事用と私用を分けたい。こうした理由で似た使い方をしている方は、決して少なくないと思います。特別に危ない使い方をしていたつもりはありませんでした。
ただ、この「電話番号とSIMが複数ある」状態が、あとから振り返ると今回の出来事の背景になっています。
複数のSIMを持っていた理由のひとつは、通信障害や電波が弱い場所に備えて予備の回線を確保しておくためでもありました。普段使う回線とは別に、必要なときだけ使える回線を用意しておく考え方についてはスマホの予備回線にpovo2.0を持つ|基本料0円で備えて必要なときだけ使うにまとめています。
なお、発生直前に各LINEアカウントへどの電話番号が登録されていたかは、正確に思い出せていません。ここは今も確定できていない部分です。
戻すために試したこと
時系列で並べると次のとおりです。

実際に試した順番
step
1旧アカウントへの再ログインを試す → 戻れず
step
2登録していたメールアドレスとパスワードでログイン → エラー
step
3電話番号を使ったLINEの登録・認証を進める
step
4LINEサポートへ問い合わせ(7月30日)
step
5新しいLINE側へ、旧アカウントのメールアドレスを登録しようとする
step
6「すでに登録されているメールアドレスです」と表示される
step
7その表示を手掛かりに、アカウント引き継ぎ操作をやり直す
step
8旧プロフィールが表示される
step
9プレミアムバックアップが残っていることを確認
step
10LYPプレミアムへ加入し直す
step
11バックアップから復元を実行
step
12LINEギフト・購入済みスタンプが残っていることを確認
メールアドレスとパスワードではログインできなかった
旧アカウントにはメールアドレスもパスワードも登録してありました。それなら戻れるだろうと考えて試したところ、次のエラーが出ました。
メールアドレスまたはパスワードが正しくありません。もう一度入力してください。

メイン端末としてLINEを使う画面に出ていたログイン方法は「電話番号でログイン」「Appleで続ける」「Googleで続ける」で、期待していた「メールアドレスとパスワードだけで元のLINEへ戻る」という選択肢は、少なくともその画面にはありませんでした。
LINEサポートからの回答
7月30日に問い合わせ、8月2日にLINEサポートから回答が届きました。

LINEサポートから実際に回答された内容
- 今回の事象は乗っ取りではない
- 1つの電話番号を、複数のLINEアカウントへ同時に登録することはできない
- 以前使っていた番号がそのまま登録されていた場合、その番号を取得した別の利用者がLINEを登録すると、元のアカウントが利用できなくなるケースがある
- この状態になったアカウントの友だち・トーク履歴などは、LINE側では復元できない
- 新しいLINEアカウントを作成することを推奨。その際、他のLINEアカウントへ登録されていない電話番号を使うこと
- 旧アカウントと同じメールアドレスが使える場合、スタンプ・コイン・着せかえなどの有料アイテムについて、調査のうえ移行できる可能性がある

ここは誤解しやすいので、はっきり書いておきます。
3つ目の「別の利用者が番号を取得した場合」は、LINEサポートが一般的なケースとして説明したものです。「今回あなたのアカウントは第三者に番号が渡ったことが原因で消えました」と個別に確定されたわけではありません。

原因について、わかっていること・わかっていないこと
この記事でいちばん気をつけたい部分です。次の4つを分けて考えています。
4つを分けて整理する
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 実際に起きたこと | 7月30日午後にログアウトされ、以後戻れなくなった |
| サポート回答 | 乗っ取りではない/友だち・トークは復元できない |
| 自分の推測 | 電話番号の登録先が変わったことが起点だったのではないか |
| 公式仕様 | 1つの番号は1つのアカウントにしか登録できない(後述) |
自分としては、次のような流れだったのではないかと考えています。
- SIMを端末間で入れ替えた
- その後、LINEからSMS認証を求められた
- 「端末の確認だろう」と思い、そのまま進めた
- 結果として、同じ電話番号が別のLINEアカウント側で登録された可能性がある
ただしこれは操作の記憶と状況から考えている推測であり、LINE側が操作ログを提示して「この操作が原因です」と確定したものではありません。SIMを入れ替えただけでLINEが消える、SMS認証をすると必ずアカウントが削除される、という話ではない点は強調しておきます。
2026年8月時点のLINE公式仕様を確認しました
自分の推測とは別に、現在の公式仕様をあらためて確認しました。ここからはLINE公式ヘルプに書かれている内容です。
1つの電話番号に登録できるLINEアカウントは1つ
公式ヘルプの電話番号を確認/変更するには、1つの電話番号につき1つのアカウントしか登録できないこと、そしてすでに他のアカウントで使われている番号を登録すると「その電話番号が登録されているLINEアカウントが利用できなくなる場合があります」と明記されています。
解約した番号を登録したままにしない
【重要】LINEに登録されている電話番号をご確認くださいでは、解約・変更した番号を登録したままにしていると突然LINEが使えなくなることがあり、その場合問い合わせても復元などの対応ができないと案内されています。
一方で、正しい手順で電話番号を変更した場合は、友だちリスト・スタンプ・トーク履歴などのデータはそのまま引き継がれるとも書かれています。番号を変えること自体が危険なのではなく、登録状態が食い違うことが問題になる、という整理です。
引き継ぎ後に友だちやグループがなくなるケース
LINEアカウントを引き継ぎ後、友だちやグループなどの基本情報がなくなった/減った場合についてでは、同一の電話番号・Apple ID・Googleアカウントを複数のLINEアカウントへ登録(認証)できないことが原因として説明されており、次の3パターンが挙げられています。
- 引き継ぎ前に、同じ認証情報で新規登録をした
- 引き継ぎ前に、同じ認証情報で別のアカウントを引き継いだ
- 引き継ぎ前に、同じ認証情報を別のアカウントへ登録した
そして引き継ぎできなかったアカウントの友だち・グループ・トーク履歴などは復元できないと明記されています。有料アイテムについては、調査のうえ移行できる場合があるとも書かれています。
引き継ぎで移行できるもの・条件があるもの
LINEアカウントの引き継ぎで移行が可能なデータとは?によると、通常の引き継ぎでは友だちリスト・グループ・購入したスタンプ/絵文字/着せかえ・プロフィール情報などが移行されます。
トーク履歴は条件付きで、プレミアムバックアップを使う場合は全期間、異なるOS間では直近14日分のみ、といった違いがあります。LINEコインは同じOS間でのみ引き継げます。
メールアドレスをめぐる、腑に落ちない挙動
今回いちばん不思議だったのがここです。
- 旧メールアドレスとパスワードではログインできない
- ところが、新しいLINEへ同じメールアドレスを登録しようとすると「すでに登録されているメールアドレスです」と表示される
すでに登録されているメールアドレスです。認証を続けますか?
認証を続ける場合、以前に登録されたアカウントとの連動は解除されます。

ログインには使えないのに、登録済みとしては存在している。この矛盾しているように見える状態が、結果的に旧プロフィールへ戻る手掛かりになりました。
なぜこの状態になっていたのか、LINE内部の仕組みについては確認できていないため、ここでは推測しません。
旧プロフィールは戻った。でも友だちとトークは戻らなかった
旧メールアドレスとパスワードを使って引き継ぎ操作を進め直したところ、旧プロフィールが画面に表示されました。

これで戻ったと思ったのですが、実際には次のような結果でした。

戻らなかったもの / 確認できたもの
| 戻らなかったもの | 確認できたもの |
|---|---|
| 友だち一覧 | 旧プロフィール |
| グループ | 購入済みLINEスタンプ |
| 一般の友人・知人・お客様とのトーク履歴 | LINEギフト・未使用チケット |
| プレミアムバックアップ(1.7GB) | |
| 一部の公式・サービス系トーク |
なお、なぜこの一部だけが確認できたのかという技術的な理由は、公式情報では確認できていません。
プレミアムバックアップ1.7GBも試しました
LINE内にプレミアムバックアップ 1.7GBが残っていることを確認しました。保存期限として「2026年9月2日まで」という表示も出ていました。

これならトークだけでも戻せるのではないかと考えました。ただしLYPプレミアムは、今回の件とは別に支払いができず当月の更新ができていない状態だったため、あらためて新規で加入し直しています。
そのうえで復元を実行した結果は、次のとおりでした。
復元後に確認できたトーク
- LINE
- LYPプレミアム
- LYPプレミアムお知らせ
- Service Messages

戻ったのは公式・サービス系のトークが中心で、一般の友人・知人・お客様とのトークは戻りませんでした。
なぜ一般のトークだけ復元できなかったのかは、今回確認できた範囲では分かっていません。プレミアムバックアップが役に立たないという意味ではありません。今回の1件の結果として受け取ってください。
LINEギフトと購入済みスタンプは残っていました
トークは戻らなかった一方で、LINEギフトが再び表示されました。未使用のチケットも確認できています。
さらに、購入していたLINEスタンプも残っていました。
LINEサポートからは有料アイテムの移行を調査してもらえる案内も受けていましたが、実際にはスタンプもギフトも確認できたため、追加の申請は行っていません(コインは元々保有していませんでした)。
金銭的な価値のあるものまで全部なくなったわけではなかった、というのが今回の実例です。ただし誰の場合でも必ず残るという意味ではありません。
スタンプの扱い方そのものについては初めての方も簡単!LINEの使い方~スタンプ編~でも触れています。
LYPプレミアムについて(補足)
念のため補足しておくと、今回LYPプレミアムが使えなくなっていた直接の理由は、LINEアカウントが利用不能になったことではなく支払いができず当月の更新に失敗していたためです。
そのため、LINE側が復旧して旧契約が自動的に戻った、という話ではありません。あらためて新規で加入し直しています。
LYPプレミアムのバックアップ特典についてはiCloudがいっぱいならどうする?LYP特典の無制限バックアップとiCloud+を比較でも解説しています。
今回いちばん怖いと感じたこと
振り返って一番こたえたのは、SMS認証を「端末の本人確認くらいのもの」だと思って進めていたことです。
自分の感覚では、SMS認証は電話番号が本人のものかを確かめるだけの操作でした。その先に、それまで使っていたLINEアカウントに影響が及ぶ処理があるとは考えていませんでした。
利用者としては、
- この番号はすでに別のLINEアカウントで使われている
- このまま続けると、そちらのアカウントが使えなくなる可能性がある
という点が、進める前にもっとはっきり分かるとありがたい、と感じました。これはあくまで実際に操作した利用者としての感想で、LINEの仕組みに欠陥があると言いたいわけではありません。表示や警告は更新されていくものなので、現在のアプリでどう表示されるかは、ご自身の画面で確認してみてください。
同じことを防ぐために確認しておきたいこと
今回の経験と、確認した公式仕様をあわせると、次のような点が挙げられます。
事前に確認しておきたいこと
- ホーム>設定>アカウントで、いま登録されている電話番号を確認する
- 解約・変更した番号が登録されたままになっていないか確認する
- 複数のLINEアカウントを使っている場合、どの番号がどのアカウントに登録されているかを書き出しておく
- SIMを入れ替えたあとにSMS認証を求められたら、それが何の認証なのか画面をよく読む
- メールアドレスとパスワードを登録し、パスワードを控えておく
- 機種変更や引き継ぎの前に、トーク履歴のバックアップを取っておく
- 引き継ぎの途中でパスワードを再設定すると、プレミアムバックアップからトーク履歴を復元できないと公式に案内されているため注意する
- おかしいと思ったら、自己判断で新規作成を進める前にLINEサポートへ問い合わせる
特に1つ目は、今日すぐに確認できます。心当たりのある方は、この記事を読み終えたら見ておくことをおすすめします。
最終的にどうしたか
友だち・トーク・グループが戻らなかったことは、正直に言えば残念でした。仕事でやり取りしていたお客様の一部とも、個人のLINEでつながっていたためです。
ただ、LINE側でも復元できないと案内されている以上、戻せないものは仕方がないと受け止めることにしました。
電話帳から一括で友だちを追加し直す方法も検討しましたが、意図しない相手にまで通知が飛ぶ可能性があるため行っていません。今後連絡が必要な方とは、その都度少しずつつながり直していく方針にしています。
仕事のご連絡については、WELLのLINE公式アカウントは今回の件の影響を受けていないため、そちらと電話・SMSをあわせて使っています。
まとめ
この記事のまとめ
- 朝まで普通に使えていたLINEが、同じ日の午後に突然ログアウトされた
- LINEサポートの回答は「乗っ取りではない」
- 友だち・一般トーク・グループは戻らず、LINE側でも復元できないと案内された
- 旧プロフィール・購入済みスタンプ・LINEギフトは後から確認できた
- プレミアムバックアップ1.7GBが残っていても、一般のトークは復元できなかった
- 原因は電話番号の登録が関係した可能性を考えているが、確定はしていない
- 公式仕様では、1つの電話番号に登録できるLINEアカウントは1つ
LINEの引き継ぎ、スマートフォンの機種変更、アカウント設定やデータ移行でご不安がある場合は、作業前の確認からお手伝いしています。スマホ設定・使い方サポートもあわせてご覧ください。
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