こんばんは。WELL高橋です。
有線LANでインターネットをしていたが、Wi-Fiだと「インターネットアクセスなし」「認証に問題」などが表示されてインターネットができないトラブルの簡単な解決方法をご紹介いたします。
こんな方におすすめ
- 初めて無線ルーターを購入したが繋がらない
- 無線ルーターが故障したので新しい無線ルーターにしたが繋がらない
- 無線ルーターが繋がらなくなったので本体をいろいろイジッてしまった
回線事業者の機器はONUか?ひかり電話ルーターか?
今回はトラブル遭遇率の高い、
ひかり電話ルーター+無線ルーター
この組み合わせの場合の無線ルーター側のベストな設定をお話しします。
無線ルーターについているスイッチの意味は?
おっと!そのお話をする前にまずは無線ルーター(Wi-Fiルーター)について知っておいて欲しいことをお伝えします。
皆さんのご利用の無線ルーターの背面(ケーブルを挿す側)にスイッチがありますか?このスイッチはどこでも良いわけではなく上位ルーター(NTT・au・ケーブルテレビ・NURO光)によってベストなモードで利用します。
無線ルーターを購入してきて繋がらないお客様の大半はルーターモードのまま上位ルーターに接続していることによって繋がらないトラブルが出ていることが多いです。
注意ポイント
RT-200KIやPR-200KIなどの古いひかり電話ルーターをご利用されている方の場合はルーターモードで無線ルーターにセッションを入れないとインターネットに繋がらないことがあります。
ちょっと前置きが長くなりましたが、無線ルーターのスイッチ(モード)の違いですが、
- RT→ルーターモード
- AP・BR→アクセスポイントモード・ブリッジモード
- WB→中継器モード/子機モード(本体管理画面で切替可)
- CNVモード→中継機モード/子機モード(本体管理画面で切替可)
上記のモードからモデルによってですが最大3つのモード切替スイッチが搭載されている無線ルーターがほとんどです。
RT・ルーターモードとは?
パソコン・スマホ・ゲーム機・スマスピなどを複数台同時にインターネットに接続させることができるモード。
かんたんにイメージしていただくと、ルーターから宅内機器にネットワーク内の住所を振り分ける機能を持つ司令塔的なモードです。
NTTルーターのみとNTTルーター+Wi-FiルーターRTモード使用時のIPアドレスの振り分け例をご覧ください。
例:NTTルーターのみ初期設定時のIPアドレスの振り分け例(下図)
NTTルーターのIPアドレスが192.168.1.1なので、次の192.168.1.2~空いているところを振り分けていきます。
注意ポイント
端末側で受け取るIPアドレスを固定するとその端末だけは決まったIPアドレス以外は受け取れません。会社内では固定して使用していた場合、固定されたパソコンやタブレットを外出先のWi-Fiやお手持ちのポケットWi-Fiなどに接続してもインターネットアクセスなしや認証に問題と表示されインターネットができません。
次に無線ルーター(Wi-Fiルーター)をRT・ルーターモードで使用した場合のIPアドレス振り分け例をご確認ください。
例:Wi-FiルーターRTモード使用・初期設定時のIPアドレスの振り分け例(下図)
NTTルーターからのIPアドレスはバッファローの無線ルーターが192.168.1.2で受け取り、初期状態のバッファローの無線ルーターはRTモード時の192.168.11.2から各機器にIPアドレスを割り振ります。
注意ポイント
ルーター×ルーターの状態だと、インターネットが正常に認識しないことがあります。ONU(ひかり電話契約無し)の方はルーターモードじゃないとダメなんですが、ひかり電話の契約がある方はひかり電話ルーターにルーター機能があるので無線ルーター側はルーター機能をOFFにするAP・BRモードで使用するのが良いです。※ルーター×ルーターじゃないと正常に繋がらない組み合わせもあります。
AP(アクセスポイント)・BR(ブリッジ)モードとは?
メインルーターがある場合に、当該機器のルーター機能(DHCP)を無効にするモードです。各機器にローカルネットワーク内の住所を割り振る役割はメインルーターに、この場合はNTTルーターに仕事してもらいます。
無線ルーターのルーターモードが無効になっているので、上位ルーター(NTTルーター)が割り振った住所を無線ルーターを通して各機器に割り振っています。
注意ポイント
ひかり電話契約が無し、ONU×無線ルーターの方や、ひかり電話ルーターはあるが、RT-200KI・PR-200NEなどの古いルーターをご利用の方は、AP・BRモードだと繋がらないことがあります。
WB・CNVモードとは?
バッファローに搭載されているWBにスイッチすると中継器モードになります。
NECのAtermに搭載されているCNVにスイッチすると中継器・コンバーター(子機)モードになります。
注意ポイント
バッファロー:AOSS、NEC:WPSを利用して自動設定をした場合は親機のSSIDを引き継ぎます。手動設定した場合は、親機・子機はそれぞれのSSIDを飛ばします。使用場所に応じて切り替えて使用しましょう。
CNV・子機モードとは?
子機モードではイーサネットコンバーターのように子機モードから有線LAN接続でテレビやパソコンに有線接続することができます。無線LAN非対応だけど、有線LANには対応している機器に有用です。※バッファローもWBモードで中継機器の管理画面にアクセスして無線機能のチェックを外して無効にすることによりイーサネットコンバーターのように有線LAN接続で使用することができます。
注意ポイント
子機モードではWi-Fi電波を受け取ることはできますが、飛ばすことができません。Wi-Fi接続は親機に接続することになります。電波が弱くて中継器を購入したのであれば子機モードではなく中継機モードで使用してWi-Fi接続してご利用ください。
ひかり電話ルーターに最適なWi-Fiルーターのモードは?
ウーン・・・結局のところどのモードで使用すればよいの?
そんなご質問が聞こえてきそうですので、回答をさせていただきます。
現行のひかり電話ルーターやauのホームゲートウェイにWi-Fiルーターを接続する際のモードスイッチでベストなのは
AP・BR
このいずれかに切替して使用すれば、有線LANではインターネットに繋がるのにWi-Fiルーター経由ではインターネットに繋がらない。そのようなトラブルは解消する確率が高いので、試してみてください。
おわりに
上位ルーター(上位機器)によって、無線ルーター(Wi-Fiルーター)のモードを変更することにより安定したインターネット接続が可能になります。
そのまま上位機器とLANケーブルで接続して電源を入れるだけでは正常に動作しない組み合わせもありますので、ご利用の回線事業者機器がVDSL機器なのか?ONUなのか?ルーターなのか?を確認して適切なモードで使用してみてください。
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