スマートフォンの通信が止まって困った経験はないでしょうか。
通信障害が起きたとき、電波の弱い場所に行ったとき、その月のデータ容量を使い切ったとき。連絡も地図も決済もスマートフォン一台に集まっている今、通信が止まると生活も仕事も止まります。
私自身、通信費を抑えるために複数のSIMを組み合わせて使ってきました。その延長で「メイン回線が使えないときのための予備回線」を持つようになり、その候補のひとつがpovo2.0でした。
この記事では、2026年8月時点で公式サイトから確認できた条件をもとに、予備回線としての持ち方と注意点を整理します。
この記事の結論
- povo2.0は基本料0円で回線を持てるため、予備回線の候補になります
- ただし「0円のまま永久に維持できる」わけではありません。180日間の条件があります
- メイン回線とは別系統の回線を持っておくと、通信障害や圏外のときに切り替えられます
- 電話番号が増えるぶん、どの番号をどのサービスに登録したかの管理が必要になります
なぜ「予備回線」を持つのか
携帯電話会社を1社だけ使っていると、その1社が止まったときに打つ手がありません。
通信が止まって困る場面
- 大規模な通信障害が起きたとき
- 出先で電波が弱い、または圏外の場所に入ったとき
- その月のデータ容量を使い切って速度制限がかかったとき
- 仕事の連絡や地図、キャッシュレス決済が使えないと困るとき
こうしたときに、別の会社の回線をもう1つ持っておけば切り替えられます。これが予備回線という考え方です。

最近のスマートフォンは1台で2回線を扱えるものが多く、片方を物理SIM、もう片方をeSIMにすれば、端末を2台持ち歩く必要もありません。
povo2.0が予備回線の候補になる理由
予備回線に求められるのは「使わない月の維持費が安いこと」です。毎月しっかり料金がかかると、めったに使わない回線としては割に合いません。
povo2.0は基本料0円から始められ、データ容量は「トッピング」として必要なときに必要な分だけ購入する仕組みです(povo2.0とは?|povo公式)。
予備回線として見たときの特徴
- 基本料0円で回線を保有できる
- 必要なときだけデータを買い足せる
- au回線なので、メインが別系列なら回線を分散できる
- eSIMを選べるため、対応端末なら差し替えなしで追加できる
なお、公式ページにはSIMカード(物理SIM)とeSIMの2種類があり、データ専用プランはeSIMのみと記載されています。申し込みはオンラインで完結する形です。

2026年8月時点で公式サイトから確認できた条件
金額や条件は変わります。ここに書くのは、この記事を書いた2026年8月時点で公式サイトに掲載されていた内容です。契約前には必ず最新の情報をご確認ください。
povo2.0の基本条件(2026年8月時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 基本料 | 0円 |
| トッピングがない状態の通信 | 送受信最大128kbps |
| 国内通話料 | 30秒あたり22円 |
| 国内SMS | 送信3.3円(70文字まで)/受信無料 |
| 契約事務手数料 | 同一名義で累計6回線目以降は3,850円/回線 |
| 回線の種類 | au回線 |
| SIMの種類 | 物理SIM/eSIM(データ専用はeSIMのみ) |
予備回線向けのトッピング
公式のトッピング一覧には「副回線トッピング」という区分があり、まさに予備回線として持つ人向けの内容になっています。
副回線・使い放題トッピング(2026年8月時点・税込)
| トッピング | 価格 |
|---|---|
| データ追加 1GB(180日間) | 1,260円(30日あたり210円) |
| データ追加 1GB(7日間) | 390円 |
| データ使い放題(6時間) | 250円 |
| データ使い放題(24時間) | 330円 |
普段は使わず、必要なときだけ「使い放題(24時間)」を買う、といった使い方ができます。トッピングの種類や価格は入れ替わるため、購入前にトッピング一覧|povo公式で最新の内容をご確認ください。
「0円のまま永久に維持できる」わけではありません
ここが誤解されやすい部分なので、公式の記載どおりに書いておきます。
povo2.0サービスの詳細には、次の条件が明記されています。
利用停止・契約解除の条件(公式記載)
- SIM有効化日からさかのぼって180日間、有料トッピングの購入がない場合は利用停止となる場合がある
- ただし、その180日間の国内通話料・国内SMS利用料などの従量料金の合計が税込660円を超える場合は除く
- 利用停止後、さらに30日間有料トッピングの購入がない場合は契約解除となる
つまり「まったく何も買わずに何年も置いておく」という使い方は想定されていません。
先ほどの「データ追加1GB(180日間)1,260円」は、この180日という区切りと期間が対応しています。予備回線として維持したい場合の考え方のひとつとして見ておくとよいと思います。
ただし、これを買えば必ず維持できると公式が保証しているわけではありません。条件は変更されることもあるため、契約時と、しばらく使っていない時期には公式の記載を確認してください。
楽天モバイルとau回線(パートナー回線)の現在
楽天モバイルをメインで使っている方にとって、予備回線を考えるきっかけになりやすいのがこの話題です。ここは特に、公式に書かれていることだけを整理します。
楽天モバイル公式の記載
楽天モバイルのサポートページデータ高速無制限エリアとは何ですか?では、データ高速無制限エリアに「楽天回線エリア」と「パートナー(au)回線エリア」の2つが存在すると説明されており、パートナー回線エリアではローミング通信が利用できるとされています。
KDDI公式の記載
一方、ローミングを提供している側のKDDIの公開情報楽天モバイル株式会社サービスへのローミング提供についてには、次のように記載されています。
KDDI公式に記載されている内容
- 暫定的な措置として2026年9月末までauネットワークのローミングを提供する
- ローミング提供期間は2019年10月1日から2026年9月30日まで
- 提供期間のさらなる延長については両社協議の上決定
- 提供エリアは全国エリア(東京23区、名古屋市、大阪市および局所的なトラヒック混雑エリアは除く)ほか
ここで断定しないこと
この記載から言えるのは、公表されているローミング提供期間が2026年9月30日までであり、その先は両社の協議次第ということまでです。
「2026年10月から楽天モバイルでau回線が一切使えなくなる」と断定できる情報は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。延長される可能性も明記されています。
そのうえで、こう考えることはできます。自分がよく行く場所の電波状況が、将来的に変わる可能性があるなら、別系統の回線を1つ持っておくと安心材料になるということです。これは楽天モバイルに限らず、どの会社をメインにしていても同じです。
実際の切り替えの流れ
デュアルSIM対応のスマートフォンで、メイン回線とpovoを1台にまとめている場合の流れです。

使うときの手順
step
1普段はメイン回線でデータ通信する設定にしておく
step
2メイン回線が圏外・低速・障害で使えない状態になる
step
3端末の設定で、データ通信に使う回線をpovo側へ切り替える
step
4必要な容量のトッピングをアプリで購入する
step
5復旧したら、データ通信の回線をメインへ戻す
切り替えの操作名や画面は端末によって違います。iPhoneとAndroidでも呼び方が異なるため、いざというときに慌てないよう、契約したら一度は切り替えを試しておくことをおすすめします。
こういう方に向いています
予備回線があると助かる場面
- 仕事の連絡がスマートフォン中心で、止まると業務に支障が出る
- フードデリバリーなど、通信が止まると収入に直結する働き方をしている
- 出張や移動が多く、行き先によって電波状況が変わる
- 自宅や職場が、メイン回線の電波が入りにくい場所にある
- 外出先でパソコンをテザリングで使うことがある
- 家族のスマートフォンが不調なときに、一時的に貸せる回線がほしい
逆に、通信が数時間止まっても特に困らない、スマートフォンをほとんど自宅のWi-Fiでしか使わない、という場合は、無理に増やす必要はありません。
予備回線を増やすときの注意点
ここは実体験からの話です。回線を増やすと、管理する電話番号も増えます。
増えることで起きること
- どのSIMがどの端末に入っているか分からなくなる
- どの電話番号がどのサービスに登録されているか分からなくなる
- 使っていない番号を解約したあと、登録先の変更を忘れる
特に注意したいのが、電話番号で本人確認をするサービスです。LINEをはじめ、多くのサービスは電話番号とアカウントが結び付いています。
私自身、複数のSIMと複数のLINEアカウントを使っていた結果、長年使っていたLINEアカウントが突然利用できなくなり、友だちとトーク履歴が戻らなくなりました。その経緯はLINEが突然ログアウトされて戻れなくなった|友だち・トークを失った実体験にまとめています。
これは「povoや格安SIMを使うとLINEが消える」という話ではありません。問題はSIMそのものではなく、複数の電話番号を持ったときに、どの番号をどのアカウントに登録しているかを把握できていなかったことです。
回線を増やすなら、あわせてやっておきたいこと
- どの番号がどのSIM・どの端末のものか、メモに残す
- LINEなど電話番号で本人確認をするサービスの登録番号を確認する
- 番号を解約する前に、その番号を登録しているサービスを洗い出す
- SIMを入れ替えたあとに認証を求められたら、何の認証か画面をよく読む
まとめ
この記事のまとめ
- 1社だけに頼ると、その回線が止まったときに手段がなくなる
- povo2.0は基本料0円のため、予備回線として持ちやすい
- ただし180日間有料トッピングの購入がないと利用停止になる条件がある
- 楽天モバイルへのau回線ローミングは、KDDI公式では2026年9月30日までと記載。延長は両社協議とされている
- 回線が増えると電話番号の管理も増える。認証サービスの登録先は把握しておく
金額や条件は変わります。この記事の数値は2026年8月時点で公式サイトに掲載されていた内容です。実際に申し込む前には、必ず各社の公式ページで最新の条件をご確認ください。
デュアルSIMの設定や、機種変更のときの回線の移し方が分からないという場合は、スマホ設定・使い方サポートでも対応しています。
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